試写室でこれから公開される新作映画を見ている筆者たちによる批評を掲載。時には辛口の、時には思いやりのコメントをお楽しみ下さい。 福岡アジア映画祭の上映案内も掲載


by faff
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 出演者は、ロバート・レッドフォード、ただ一人。セリフもほとんどなく、黙々と壊れたヨットの補修や嵐からの脱出など、無言でやり続ける。まるで、ドキュメンタリーのようだが、見ているこちらも、次に何が起こるかハラハラドキドキで目が離せない。これこそ、映画の緊張感だ。スマトラ沖のインド洋を大型ヨットで航行していた男(“我らの男”ということで名前さえ出て来ない!)が浸水で起こされると、コンテナがヨットの船底にぶつかり、穴が開いてしまっていた。何とか水をくり出し、横穴を応急修理するが、無線機などは使い物にならなくなってしまう。その後、天候が悪化し、暴風雨が襲って来る。食糧や水はもつのか!?そして、助けはやって来てくれるのか!?極限状態に陥った人間には、何が出来るのか!?とにかく、“生きる”ことに執着した一人の男の究極のサバイバル・ドラマだ。76歳のロバート・レッドフォードが、こんな苛酷な撮影に挑んだ勇気に敬意を表したい。(スコープ・104分・14年3月14日)
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by faff | 2014-02-21 20:17 | 映画
 晴夫は、場末のマジックバーでバーテンをやっている売れないマジシャン、39歳。ある日、警察からの電話で、もうずっと会っていなかった父親の死を告げられる。警察に遺骨を受取りに行った晴夫は、ホームレスの父親が住んでいたという川原で、父親の遺品の箱を見つける。そして、そこで天からの稲妻のような衝撃を受け、40年前にタイムスリップする。するとそこには、若かかりし頃の父親と、自分を産む前の母親がいた!衝撃を受ける晴夫だったが、ダメ夫の父親を何とかするために、コンビを組んで、漫才マジックを始めるが、…。過去にタイムスリップして、かつての両親に会うというストーリーは、まるで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようだが、そこまでかっこいい世界ではなく、かなり泥臭い、いかにも“日本的”内容だ。(スコープ・96分・14年5月24日)
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by faff | 2014-02-21 14:32 | 映画
 感謝祭のお祝いで近くの友人のバーチ家を訪れたドーヴァー一家だったが、その家の娘ジョイと一緒に帰ったはずの6歳の娘アナが忽然と消えてしまう。バーチ夫妻と共に必死になって周囲を探すが、娘たちの姿はどこにもない。やがて、通報を受けた警察が、手配中のキャンピングカーを発見。運転席にいた挙動不振な青年・アレックスを連行し、尋問を行う。しかし、10歳児並みの知能しか持たないアレックスは、少女たちのことを知らない、と言うばかり。車の中から少女たちの指紋や持ち物などの物証は見つからなかった。48時間の拘留期限が過ぎ、釈放されるアレックス。しかし、絶対にアレックスが犯人だと確信する父親のケラーは、強行手段に出る…。何が何でも娘を救い出したい父親の暴走だが、どこまで許されるか、というのは、当事者でなければ、理解できない部分だ。舞台設定がペンシルヴェニア州となっているが、そのどんよりとした天気が、無気味な緊張感を高めるのに功を奏している。(ヴィスタ・153分・14年5月3日)
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by faff | 2014-02-19 15:03 | 映画
 大学受験に失敗した勇気は、ふと目にしたパンフレットの表紙の女性につられて、街を抜け出して、林業研修プログラムに参加することにする。だが、ローカル線をいくつも乗り継いで降りたった駅は、ケータイの電波も届かない山奥のど田舎・神去(かむさり)村。研修所での最初の授業に付いていけず、脱落しようとする勇気だったが、表紙の女性が村に住んでいると知り、留まることにする。そして、実際の林業研修のため、中村林業に派遣された勇気は、凶暴でワイルドなヨキの苛酷な指導にパニくりながらも、少しずつ変化していく…。最近、酪農や林業などの肉体系ジョブが流行っているのか!?染谷将太のひ弱さと、伊藤英明の凶暴さの対比が面白い!それにしても、酪農牧場と林業一家の母親は、なぜ、西田尚美?(ヴィスタ・116分・14年5月10日)
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by faff | 2014-02-17 16:00 | 映画