試写室でこれから公開される新作映画を見ている筆者たちによる批評を掲載。時には辛口の、時には思いやりのコメントをお楽しみ下さい。 福岡アジア映画祭の上映案内も掲載


by faff
カレンダー

<   2012年 02月 ( 18 )   > この月の画像一覧

 スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレの有名な小説を本人が製作総指揮に立って作った本格的スパイ作品。イギリス諜報部<サーカス>幹部の中に、ソ連の二重スパイ(もぐら)が長年にわたって潜んでいるという情報が入ってくる。そして、ブダペストの作戦失敗の責任を問われて、リーダーのコントロールと長年彼の右腕として活躍していたジョージ・スマイリーは、<サーカス>を追われてしまう。だが、(もぐら)は、まだ諜報部の中に残っていた。レイコン次官の依頼を受けたスマイリーは、秘密裏に捜査を始める。すると、意外な事実が浮かび上がってくる。髪をシルバーに染めて、寡黙で重厚なスマイリーに成り切ったゲイリー・オールドマンは、見事アカデミー主演男優賞にノミネートされた。原作が出版されたのが1974年なので、東西冷戦時代という古臭い設定が今の観客にすんなり理解するのは難しいかもしれない。(スコープ・128分・12年5月19日)
[PR]
by faff | 2012-02-28 16:55 | 映画

アカデミー賞

2月27日(月)第84回アカデミー賞が発表された。結果は、フランス映画「アーティスト」の圧勝だった。フランス映画として初めてのアカデミー作品賞の受賞だ。なぜ、フランス映画がアカデミー賞に輝くことが出来たのだろう。それは、この作品が、いかにハリウッド映画をリスペクトして作られたか、という一言に尽きるだろう。この作品のスタッフ、キャストは、ハリウッドのサイレント映画を山程見て、その作り方を研究し、その良さをそのまま、現代に再現させた。それは、3D全盛の今のハリウッドの監督たちには考えもつかなかったやり方だ。しかし、フランスのスタッフは、古めかしいモノクロ・サイレントの映画の中に、彼らのハイウッド映画に対する憧れを詰め込み、見事に現代にも通用する傑作に仕上げた。かつて、ヌーヴェルヴァーグの監督たちは、毎日、シネマテーク・フランセーズで、ハリウッドの古典作品を見ながら、映画の勉強をした。そうだ!フランスの監督たちは、ハリウッド映画が大好きなのだ。それが、今回のアカデミー賞という結果に昇華されたと言えるだろう。
[PR]
by faff | 2012-02-27 16:53 | 映画
 3D効果もあって予想外の大ヒットになった前作から4年、続編は、地底ではなく、謎の島への旅。17歳になったショーンは、謎の島からの避難信号をキャッチし、義理の父親ハンクと共に、その発信源を探す旅に出る。島は地図にも載っていない危険な地域。唯一ガイドを引き受けてくれたのは、ボロ・ヘリコプター操縦士のガバチョ。彼の娘カイラニも同行して、4人は、“嵐の目”を通って、島に辿り着く。その島こそ、かつてジュール・ヴェルヌが書いた“神秘の島”だったのだ。3Dで迫力十分に描かれていく島の大自然と巨大生物たちの姿が、ファンタジー世界とマッチしている。果たして、次なる旅は、どこなのか!?(3D・ヴィスタ・94分・12年3月31日)
[PR]
by faff | 2012-02-27 16:52 | 映画
 2010年10月から放送されたTV「SPEC」の劇場版。クルーザーに乗っていた人々がミイラのような死体で発見される。傷跡も残さず一瞬でミイラ化させたのは、“スペックホルダー”の仕業なのか!?彼らは、御前会議に乗り込み、その模様を録画したビデオを“未詳”に送ってくる。そこには、死んだはずの一(ニノマエ)の姿が写っていた。ニノマエは、スペックホルダーを集めて、世界を牛耳ろうとしていた。果たして、当麻と瀬文は、ニノマエを止めることができるのか!?堤監督お得意のナンセンス・ギャグの中には、ついていけないものもあるが、その軽い笑いが、今、若い人たちにはウケているのだろう。まずは、TVの再放送で予備知識を持ち、4月1日放送の「SPEC~翔~」で、1年後を知り、この劇場版につなげるというのが、いいようだ。この作品が大ヒットになれば、「SPEC~桔~」ができるかもしれない!?(スコープ・119分・12年4月7日)
[PR]
by faff | 2012-02-23 16:51 | 映画
 きっかけは、子どもの喧嘩だった。ケガをさせた子どもの両親が、被害者のアパートを訪れる。加害者の両親は、弁護士のアランと投資ブローカーのナンシーという裕福なカップル。対するロングストリート夫妻は、ブルックリンで金物商を営むマイケルと、アフリカのダルフール紛争に関する本を執筆中のペネロペというリベラルなカップル。2組の夫婦は、初めは、穏やかな和解の話し合いが始まるが、次第にそれぞれの本音が姿を現わし始め、壮絶なバトルが繰り広げられる。もともとは舞台劇が原作だが、鬼才ロマン・ポランスキー監督は、その舞台のスピード感を保ちながら、リアルタイムのバトルを短い時間に集約させ、見事な“おとなのけんか”を映画にした。知的なニューヨーカーを演じようとする4人の有名俳優たちのセリフの応酬がリアルだ。他人の話など全く興味のないアランがずっとケータイで話しているのは本当にイラついた!(スコープ・79分・12年3月3日)
[PR]
by faff | 2012-02-22 16:50 | 映画
 前作から2年、秋山の大学での教え子・篠宮優のもとに、現金1億円と共にゲームへの招待状が届く。怖くなった彼女は、秋山に救いを求める。今回、20名のプレイヤーたちが争うのは、原作者の甲斐谷忍も難易度No.1と言う“イス取りゲーム”。果たして、秋山は、優を救うことが出来るのか!?究極の心理ゲームが始まる!前作は結構アクション的で派手なシーンもあって、楽しめたが、今回は、ゲームの世界にのめり込み過ぎの感があり、ちょっと観念的になり過ぎかも。(ヴィスタ・131分・12年3月3日)
[PR]
by faff | 2012-02-21 16:48 | 映画
 SOS(重症嗅覚障害症候群)と呼ばれる原因不明の感染症が世界中に急激に広まっていく。この病気に感染すると、急に哀しみに襲われ、泣叫びながら、なぜか嗅覚を失って、臭いが分からなくなってしまうのだ。そんな奇病が蔓延する中、スコットランド・グラスゴーの研究施設に勤める科学者スーザンは、自宅向かいのレストランで働くシェフのマイケルと出会う。たちまち恋に落ちる二人だったが、彼らにも病魔が迫っていた…。感染するとすぐ死んでしまうというのでなく、五感が一つずつ失われていくというアイデアはユニーク。イギリス・グラスゴーが舞台で、イギリス特有のグレーな雰囲気に満ちた終末作品だ。(スコープ・92分・東京12年1月7日、福岡3月)
[PR]
by faff | 2012-02-20 16:47 | 映画
 宇宙人バット星人によって支配されてしまった地球。残された子どもたちを守っているのは、地球防衛隊のチームUの7人のメンバー。だが、バット星人の攻撃は日増しに激しくなっていた。そんな地球を救うために、ダイナ、コスモス、そしてゼロの3人のウルトラマンが時空を越えて呼び寄せられる。しかし、ゼロと一体化したばかりのタイガ・ノゾムは、ウルトラマンの力を借りることを拒み、戸惑う。その背景には、彼の隠された過去が強く影響していた。これまでのウルトラマンと違って、ゼロに変身することを嫌がるノゾムをコミカルに演じるDAIGOの軽い演技が面白い。チームUのメンバーは、リーダーの秋元才加始め、すべてAKBで、全体的には「ウルトラマン meet AKB」といった趣きの作品。(ヴィスタ・90分・12年3月24日)
[PR]
by faff | 2012-02-20 16:45 | 映画
 TVアニメ、TVドラマが評判になり、ついに映画になった人気コミック。スーパーお金持ち学院・桜蘭高校ホスト部は、6人の美男子が女生徒をおもてなしする遊戯グループ。校内唯一の一般庶民で奨学特待生の藤岡ハルヒは、ひょんなことから、男の子のふりをして、ホストとして働いていた。そんなホスト部は、間近に迫った年に一度のビッグイベント・桜蘭祭バトルに向けて、猛準備中。そんなある日、シンガポールから財閥の令嬢・ミシェルがやってくる。彼女のおもてなしを始める環たち。しかし、ハルヒの心は動揺し始めるのだった…。それぞれにいろいろな悩みを抱える高校生たち。だが、彼らのぶっ飛んだキャラが、同世代にはウケるんだろう。K-POPアイドル“2PM”のニックンが特別出演している。(ヴィスタ・105分・12年3月17日)
[PR]
by faff | 2012-02-16 16:44 | 映画
 シリーズ第4作は、あのセリーンが帰ってくる!舞台は現代。人類は、ヴァンパイアとライカンという“非人類種”の粛清に乗り出し、逃亡しようとするセリーンとマイケルは捕らえられてしまう。それから12年後、バイオテック企業アンティジェンの研究室で、冷凍保存されていたセリーンが覚醒する。レーン博士は、何の実験をしようとしていたのか!?そして、セリーンを覚醒させたのは、誰か?さらに“披検体1”の正体は?次第に大きな陰謀が明らかになっていく。「アンダーワールド」は、やっぱり黒ずくめのケイト・ベッキンセールがばりばり撃ちまくってくれないと。3Dで見たかった!(スコープ・88分・12年2月24日)
[PR]
by faff | 2012-02-16 16:42 | 映画