試写室でこれから公開される新作映画を見ている筆者たちによる批評を掲載。時には辛口の、時には思いやりのコメントをお楽しみ下さい。 福岡アジア映画祭の上映案内も掲載


by faff
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

<   2010年 07月 ( 12 )   > この月の画像一覧

日本映画「悪人」Villain

b0130862_16151340.jpg崎の小さな漁村に住む青年・祐一は、土木作業員をしながら、祖父母と3人で暮らしていた。恋人もいない彼は、出会い系サイトで知り合った福岡のOLとつき合い始めていた。ところが、約束の夜、彼女は若い大学生の車に乗っていってしまう。怒りでいっぱいになった祐一は、彼らの車を猛スピードで追う。そして、翌日、三瀬峠で、絞殺死体が発見される。それから数日後、佐賀の紳士服店に勤める光代からメールが来て、二人は会う。そして、“会うのが遅すぎた2人”の逃避行が始まる。ちょっとした行き違いが、時に大きな犯罪を生み出してしまう。妻夫木聡が金髪にして初の悪役に挑んだ問題作は、平凡に暮らす人々の間に起きうる事件を浮き彫りにする。確かに、果たして、誰が本当の“悪人”なのか?!その答を出すのは容易ではない。2009年11月から九州各地で長期ロケされたので、福岡や佐賀など見なれた景色の中で事件が起こるというのも何か身近な日常を思わせてくれる。(ヴィスタ・139分・10年9月11日)
[PR]
by faff | 2010-07-30 18:20
あなたは大きな過ちを犯して死んだ魂ですが、もう一度下界に帰って再挑戦するチャンスが与えられました。”という天使(?)プラプラによって、生き返った<ぼく>は、自殺をして死んだばかりの中学3年生<小林真>の身体に入り込み、<小林真>として生きることになる。突然生き帰った<真>を巡って一見幸せそうな家族。だが、その奥には、さまざまな苦悩が渦巻いていた。アニメながら、かなりシリアスな人間関係がリアルだ。あまりにシリアスだから、アニメにしたのか?!とにかく“悩める中学生”の“人生の意味”映画。(ヴィスタ・126分・10年8月21日)
[PR]
by faff | 2010-07-29 18:19
1000年以上にわたって師匠であるマーリンの後継者を探していたバルサザールは、2010年のニューヨークで、大学生のデイヴを見つける。彼こそ、“魔法使いの弟子”だと決めつけたバルサザールは、魔法の特訓を始める。そこへ、悪の魔法使い<モルガニアンズ>のホルヴァートが襲ってくる。次第に、自分の存在が大変なものであるということに気付いていくデイヴ。そして、ついに善と悪の戦いが始まる。ディズニーお得意の魔法合戦が、大都会を舞台にCGで展開されていく。ニコラス・ケイジが主演だけでなく、製作総指揮も務めている。彼もいろいろと題材を見つけてくるものだ。名作「ファンタジア」の1エピソード“魔法使いの弟子”からブローアップされた物語で、ちゃんとその“モップのシーン”も挿入されている。当たったら、シリーズ化するんだろうな、というラスト。(スコープ・110分・10年8月13日)
[PR]
by faff | 2010-07-28 20:02
CIAのエージェント、イブリン・ソルトは、ロシアからの謎の密告者オルロフによって、二重スパイの疑いをかけられる。からくもCIA本部からの脱出に成功した彼女だったが、最愛の夫は連れ去られ、行方不明だ。自分がハメられたことを証明するために、ソルトは意外な手段に出るが、…。冷戦時代、ソ連には子どもたちを集めた特殊スパイ養成機関があった。そして、最近アメリカでロシアのスパイが捕まったように、そんなスパイが今なお世界各地に潜伏している。そんな現実の中でのスパイ・アクションだから、何がしかリアリティがある。もともとトム・クルーズ主演で企画されたものだが、性別を女性に変えて、大ヒットになり、製作したソニー・ピクチャーズも大喜び。続編には、トム・クルーズにも出てほしい、と監督が言っている。(スコープ・100分・10年7月31日)
[PR]
by faff | 2010-07-27 14:13
引き続いて、怒濤の完結編。瀕死の重傷を追って、病院に運ばれたリスベット。ところが、公安警察内の<特別班>は、自分たちの秘密が明るみに出るのを阻止するために、証人の暗殺を始める。その最大のターゲットは、リスベットだった。そして、ダグの原稿を出版しようとするミカエルと編集長エリカも標的にされる。裁判で明らかになっていくリスベットの過去。そこには、政府も絡んだ大きな陰謀が隠されていた。完結編なので、事件がうまくまとまっていく分、ダークな不条理さがちょっと薄まった感がある。デビッド・フィンチャー監督、ダニエル・クレイグ主演で、ハリウッドでのリメイクも決まったそうだが、果たして“特有のダークさ”が出せるか!?(ヴィスタ・148分・東京10年9月11日、福岡10月16日)
[PR]
by faff | 2010-07-26 14:13
異様なダークさでカルト的人気となり、原作本を読んだという声を多く聞いたシリーズのパート2と3が連続公開。富豪一家の少女失踪事件を解決した後、リスベットは、姿を隠してしまったままだ。ところが、少女売春組織についての特集を調査していた「ミレニアム」の記者が殺害され、そこにはリスベットの指紋のついた銃が残されていた。さらに、殺人は続く。彼女が犯人ではないと確信するミカエルは、事件の裏側にある陰謀を探り始めるが、…。パート1では一緒に事件を解決した二人だったが、今回は殆ど会うこともなく、それぞれの立場で事件にアプローチしていく。そして、意外なリスベットの過去が明らかになっていく。北欧特有の淀んだ空気の中、またまたダークな真実が暴かれていく。(ヴィスタ・130分・東京10年9月11日、福岡10月16日)
[PR]
by faff | 2010-07-26 14:12
江戸時代後期、明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)は、残虐な殺りくを繰り返す暴君だった。しかし、将軍の弟である斉韶は、来年老中に迎えられることが決まっていた。そんな主君を何とかすべく、江戸家老・間宮は、老中・土井家の門前で切腹する。このままでは、幕府、そして国の存亡にかかわると判断した土井は、お目付役・島田新左衛門を呼び、斉韶の暗殺を命じる。新左衛門は、刺客となる仲間を集め、綿密な計画が立てられる。そして、決行の場所は、落合宿となる。集団時代劇の伝説的傑作のリメイクだが、工藤栄一監督の場合は、白黒の“映像の美学”だった。カラーになると、血の量が多く、けばけばしくなる。稲垣吾郎の殿役は、なかなか面白い。(スコープ・142分・10年9月25日)
[PR]
by faff | 2010-07-23 17:39
スズメバチの大群に襲われたみつばちの巣からやっとの思いで逃げ出すことの出来たハッチ。母を探して旅する途中に、人間の街セピアタウンに迷い込んでしまう。そこで、ひとりぼっちの少女アミィの吹くハーモニカのメロディに惹かれたハッチは、アミィと会話が出来ることを知り、お互いに心を通わせていく。だが、そこへスズメバチの襲撃があり、…。最初のTV放映が1970年だそうだから、あれから40年。ミツバチの減少や環境破壊など、状況は大きく変わった。そんな現代を舞台にした“ハッチ”には、人間との共存という新しいテーマが吹き込まれている。そして、“みなしご”ではなく、“みつばち”になっている。(ヴィスタ・118分・10年7月31日
[PR]
by faff | 2010-07-20 17:38
福岡県八女市で、NHKラジオ「博多屋台こまっちゃん」の公開録音にゲスト参加。放送は、8月25日(水)21時30分~55分。全国放送だ!
[PR]
by faff | 2010-07-17 17:37
b0130862_11385167.jpg他人の夢に侵入して、アイデアを盗み出すというプロ集団のリーダー・コブに、サイトーと名乗る謎の男が接触してくる。彼の依頼は、ある巨大なエネルギー開発会社の2代目社長に“父親が築いた巨大企業を潰す”というアイデアを植え付ける“インセプション”という難しいミッションだった。“これが最後”と決めた仕事のために、コブは世界中からベストなメンバーを召集する。そして、最高の“夢”を構築していく。ところが、2代目社長は予想外のガードを作っていて、6人の計画は大きな壁にぶつかっていく。CGで生み出される壮大な画面作りは、今のハリウッドのパワーの象徴のようだ。“夢”という虚構の世界でのバトルは、撃たれたらどうなるのか、なかなかすんなり理解するのは難しい。入場の時にもらった“コマ”の意味が見終わったら、よく分った。(スコープ・148分・10年7月23日)
[PR]
by faff | 2010-07-15 22:46