試写室でこれから公開される新作映画を見ている筆者たちによる批評を掲載。時には辛口の、時には思いやりのコメントをお楽しみ下さい。 福岡アジア映画祭の上映案内も掲載


by faff

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15年もの間無実の罪で投獄されていたベンジャミン・バーカーは、脱獄し復讐のためにロンドンにやってくる。
そしてスウィーニー・トッドと偽名を名乗り昔と同じ場所に理髪店を出す。
自分を罪に陥れたターピン判事への復讐の機会を待つトッドだったが、自分の正体を見破って脅しをかけてきた理髪師を殺してしまう。
その死体は地下で処理されミセス・ラベットのパイとなって評判を呼ぶ。
ブラッディでシニカルな内容が、ティム・バートン監督、ジョニー・デップコンビにぴったり。
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化だが相当にダークなキワモノ。
大物を起用した配役は贅沢だしオーディションで探したトビー役の少年の歌はすごい!
(ヴィスタ・117分・08年1月19日)
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by faff | 2007-12-26 21:19
20世紀を代表する歌姫(ディーヴァ)と言われるマリア・カラス。
イタリア人実業家メネギーニに見い出された彼女は、またたく間に、オペラ歌手の頂点に立っていく。
しかし、ギリシアの海運王オナシスとの出会いが、マリアの運命を変えていく。
マリアとオナシス。
お互いに不遇の子供時代をおくった二人は、惹かれあい、激しい恋に落ちる。だが、二人の人生は、平穏ではなかった。
“自由奔放な愛に生きた”と思われているマリアとオナシスだが、その裏側には、こんな“愛のすれ違い”があったのだ。034.gif
(ヴィスタ・117分・08年2月16日)
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by faff | 2007-12-25 21:23
 自己破産し、離婚したウディ。メタボリック症候群の歯科医ダグ。
小説家を目指す下水配管工のボビー。
恋人いない歴半世紀のパソコンおたくダドリー。
“俺たちの人生、このままで終わっていいの!?”と奮起した4人の中年男たちが、憧れのハーレーにまたがって、大陸横断の冒険に出る。
だが、中年男たちが、“ワイルドで行こう!”という訳にはいかない。
行く手には、大小さまざまなトラブルが。そして、最大の敵は、ハイウェイのバーにたむろしていた不良バイカー集団デル・フエゴスだった。
果たして、彼らは、“男”になれるのか?
トラボルタを始めとする4人がそれぞれ性格俳優で、細かいギャグを連発しながら、辛らつな笑いを提供してくれる。
そして、予期せぬ「イージー・ライダー」の登場も楽しい。045.gif
(スコープ・99分・08年2月9日)
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by faff | 2007-12-21 21:32
1979年10月26日、独裁政権を支配する朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が射殺される。
撃ったのは、当時のKCIA長官キム・ジェギュ。果たして、この日、いったい何が起こったのか?イム・サンス監督は、膨大な資料を元に、事件を再現する。
ドキュメンタリーではないが、かなり信ぴょう性の高い内容だと思う。
2年前にプサン映画祭で見た時には、朴正煕の遺族に訴えられ、最後のニュース場面3分50秒が真っ黒な画面でカットされていた。
今回、オリジナルバージョンを見ると、確かに、最後のニュース映像は強烈だ。
去年、監督に会った時に、“あの3分50秒が大切なんだ!”と言っていた意味がよく分った。
(ヴィスタ・104分・東京07年12月15日、福岡08年2月2日)
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by faff | 2007-12-21 21:26
日記の破片に名前があったことから、リンカーン暗殺の首謀者にされてしまうベン・ゲイツの祖父トーマス・ゲイツ。
再度、日記を調べると、暗号が見つかる。ゲイツ一族の汚名を晴らすための新たなる旅が始まった。
次々と見つかる暗号の謎はかなり難解だが、速いテンポで物語が進んでいくので、あまり理屈にはこだわらずに見ていられる。
冒険コミックをそのまま実写映画化した感じで、楽に見ることができる。026.gif
(スコープ・124分・07年12月21日)
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by faff | 2007-12-17 21:27

日本映画「毋べえ」

昭和15年、東京の下町に暮らす四人家族。
その家では、毋のことを“毋(かあ)べえ”、父のことを“父(とう)べえ”、長女・初子のことを“初べえ”、次女・照子のことを“照べえ”と呼んでいた。
ある日突然、父べえが治安維持法で逮捕されたことから、一家の平和な日々が崩れていく。
確かに、生活のために、さまざまなことを妥協しなければならない世の中。
それがもっと大変だった昭和15年という時代に、人間としての誇りを貫いた父べえと、そんな父べえを尊敬し、何があっても支え続ける毋べえ。
そこには、人を信じることの大切さ、そして、自分の信念に正直に生きることの“強さ”があった。やさしく、そして強く生きることを改めて痛感させられた。034.gif
(ヴィスタ・132分・08年1月26日)
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by faff | 2007-12-14 21:31
出征したまま帰らない父を待つ少年アンガスは、湖で青く光る卵を見つける。
それから生まれたのは、伝説の生き物“ウォーター・ホース”だった。
クルーソーと名付けられた生き物は、みるみるうちに大きくなっていった。
巨大になったクルーソーは、湖に放される。村人の中には、クルーソーを目撃する人たちも出てきて、観光に利用しようとしていた。
そんな時、平和な村に、兵士たちがやってくる。
ネス湖の恐竜の写真はトリックだった。
しかし、本当に“伝説の生き物”がいたとしたら、という発想の動物ファンタジー。
美しい湖の風景と、ウォーター・ホースのCGが見事だ。058.gif
(スコープ・112分・08年2月1日)
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by faff | 2007-12-14 21:29
次々と謎の死を遂げる人々。
共通点は、すべて“佐藤”という名字だということ。
そして、不良少年・佐藤翼は、敵対グループに捕らえられ、絶対絶命の危機の瞬間、別な空間に移動してしまう。
そこは、パラレルワールドで、国王の命令で、“佐藤”という名前の人間が黒装束の鬼に追いかけられ、捕まれば死刑という“リアル鬼ごっこ”が行われていた。
「親指さがし」の時もそう思ったが、山田悠介原作には、ついていけない部分が多い。
しかし海賊版撲滅キャンペーンの少女はなかなかいい役だ。026.gif
(ヴィスタ・98分・08年2月2日)
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by faff | 2007-12-13 21:33
ウィルスによって壊滅状態になった「28日後...」のその後。
アメリカ軍によって、蔓延していたウィルスは駆逐され、ロンドンは再構築を始める。
そして、スペインに旅行中で難を逃れた姉弟が、帰国を許される。
彼らを待っていたのは、地区の統括官を任されている父親のドンだった。
しかし、母親の姿は無かった。
母親の写真を探すために、立ち入り禁止区域の自宅に行った二人が見たものは…。
そして、再び、魔のウィルスが蔓延を始める。
「28日後...」の恐怖は、ウィルスに感染した者が20秒以内に豹変し、狂暴化するということだったが、その恐怖が復活した。033.gif
(ヴィスタ・104分・08年1月19日)
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by faff | 2007-12-13 21:32
パチンコにのめり込んで借金まみれのダメ男シンヤは、浅草で寿子と出会い、かつて彼女の母親の相方を探す手伝いをすることに。
一方、崖っぷちアイドル、みゃーこを追いかけるのは、アキバ系オタクのゆうすけ。
エリートサラリーマンのリュウタロウは、街で見かけたモーゼに憧れて、ホームレス生活を始める。どこか日の当たらない人たちの関係は、次第に絡み合っていく。
劇団ひとりの小説を映画化したもので、ちょっと作り過ぎの感もあるが、なかなかうまい人間関係のもって行き方だ。
人生、その時は分からず、後で後悔することも多いのだ。045.gif
(ヴィスタ・129分・08年1月26日)
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by faff | 2007-12-12 21:35