試写室でこれから公開される新作映画を見ている筆者たちによる批評を掲載。時には辛口の、時には思いやりのコメントをお楽しみ下さい。 福岡アジア映画祭の上映案内も掲載


by faff

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「ディープ・ブルー」のスタッフが、今度は地球全体に関するドキュメンタリーを5年の歳月をかけて完成。
北極のホッキョクグマの親子に始まった旅は、カナダのカリブーの群れを追い、シベリアのアムール豹、砂漠のアフリカ象、そして熱帯の海から南極に移動するザトウクジラの毋子まで、地球を半周する。
そこには、懸命に生命を育む動物たちの姿が走馬灯のように映し出される。そして、このまま気温が上昇を続ければ、ホッキョクグマたちの姿は、2030年までに見れなくなってしまうと締めくくる。
自然破壊は、私たちの想像を遥かに越えたスピードで進んでいる。035.gif
(ヴィスタ・98分・08年1月12日)
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by faff | 2007-11-30 20:59
鈴木由美子の原作コミックは、韓国でも30万部を越えるミリオンセラーということで、昨年12月に公開され、662万人の大ヒット。
95・の巨体で、人気歌手の舞台の裏で、吹き替え“ゴースト歌手”をしてるカンナ。
しかし、想いを寄せるプロデューサー、サンジュンの本音を聞いてしまった彼女は、絶望し、自殺しようとするが、そこで思わぬ邪魔が入り、全身整形をすることに。
48・のスレンダーボディに生まれ変わったカンナは、ジェニーという偽名を使って、サンジュンの元へ。
ちょっとアブナイギャグもあるが、あまり深刻に議論するのではなく、軽く笑えるラブコメというところだろう。012.gif
(スコープ・116分・07年12月15日)
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by faff | 2007-11-29 21:12
97年から10年ぶりの続編。教会の宝くじに当たったビーンは、南フランス・カンヌの海岸にヴァカンス旅行へ。
しかし、フランス語など全くダメなビーンのことだから、次々とトラブルに。
彼のおかげで父親とはぐれてしまった少年とカンヌを目指すが、失敗の連続で、無一文に。
でも、なんとかカンヌを目指す。
もともとビーンは喋らないキャラなのだが、1作目の映画で喋り過ぎたという反省があって、今回はほとんど喋らない。
それが、いい。コメディは、シンプルでいい。
お約束でトラブルが続いていくが、サイレント映画へのオマージュもたくさんあって、楽しいコメディになった。024.gif041.gif
(ヴィスタ・89分・08年1月19日)
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by faff | 2007-11-28 21:00
西部劇の無法者ジェシー・ジェームズ。
だが、彼の真の姿を描いた映画はこれまでなかった。
それを今回は、ロン・ハンセンが丹念に調べた小説を基に、“人間ジェシー・ジェームズ”を描き出していく。
1881年、ジェシーの名前は、アメリカ全土に知れ渡り、多額の賞金がかけられていた。
それでも次々と強盗を重ねるジェシー。
しかし、彼が本当に用心しなければならなかったのは、信頼している仲間だった。
ブラッド・ピット演じるジェシーは、メディアによって勝手に英雄化されていく自分自身との葛藤に苦悩していた。
そして、彼を撃ったロバート・フォードは、ジェシーの崇拝者だった。
伝説と真実は異なる。
それをリアルに描いた大作だが、リアルにこだわっただけ、地味で暗い作品だ。046.gif046.gif
(スコープ・160分・08年1月12日)
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by faff | 2007-11-27 20:58
20年以上ぶりにフィルムで見たが、物凄い量の細かい映像と伝説のグレッグ・トーランドのキャメラワークがすばらしい!049.gif049.gif049.gif
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by faff | 2007-11-24 21:00
“サンタ・クロースに、ダメな兄がいたら…”という設定のコメディ。
兄のフレッドは、借金取り立てのトラブルで警察へ。
保証人になる代わりに弟が出した条件は、北極に来て、サンタの仕事を手伝うこと。
しぶしぶやって来たフレッドは、次々にトラブルを起こしていく。
そして、そこへ能率向上委員がサンタの工場のチェックにやってくる。
順調にいっていなければ、操業停止の危機だ。果たして、サンタと兄フレッドは、今年も子供たちにプレゼントを届けることができるのか?
主演のビンス・ボーンは、アメリカでは超人気のコメディアンで、この作品も大ヒットになっているそうだが、日本ではどこまでいけるか!
仲の悪い兄弟で、スタローンの兄とボールドウィンの弟が出てくるのがおかしい。
(ヴィスタ・116分・07年12月1日)024.gif
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by faff | 2007-11-22 21:04
昭和11年、旧制七高に入学した主人公上田勝弥は、先輩・草野正吾から“天才的な馬鹿になれ、馬鹿の天才になれ!”と諭される。
それは、勉学に遊びにとことんのめり込み、本当に豊かで思い出に残る学生生活だった。
そんな旧制高校の同窓生たちが、七高野球部創立100年を記念して、熊本の人吉で記念試合をやるという案内が、上田のところにも来る。
しかし、上田には、戦場での忘れられない辛い出来事があった…。
戦争がなければ、死なないでいた同窓生たちもたくさんいただろう。
上田が戦後60年、故郷に帰らなかった理由が辛い。
今では老人たちの思い出話だ。
だが、旧制高校の良き伝統は受け継がれなければならない、と痛感する。
“北辰(ほくしん)斜(ななめ)にさすところ”とは、七高の寮歌で、映画を見れば、これを題名にしたことがよく分かる。045.gif
(ヴィスタ・111分・東京07年12月22日、福岡08年1月19日)
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by faff | 2007-11-20 21:04
6世紀のデンマーク。
国王フロースガールが祝宴をやっていた城に突然現れた怪物グレンデルは、人々を虐殺する。怪物を退治した者には、富と名声を約束するという王のお達しに多くの強者たちが集まるが、ことごとく倒されてしまう。
そんなところに海の向こうからやってきたのが勇者ベオウルフだった。
何とかグレンデルとの闘いを制し、怪物を追い払うベオウルフ。
しかし、グレンデルの母親の怒りが、再び、王国を襲う。古典的な英雄詩が元になっているだけに、かなり大時代的な古臭さを感じるが、すべての場面を3Dデジタルで合成し、映像的な斬新さが、RPGのような疑似体験をさせてくれる。072.gif072.gif
(スコープ・114分・07年12月1日)
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by faff | 2007-11-20 21:02
「ハリー・ポッター」のラドクリフ君が第4作と第5作の撮影の間に多くの脚本の中から自ら選んだ青年への成長物語。
孤児院で育った4人の少年たちは、夏休みを小さな海辺の老夫婦の家で過ごすことになる。
隣りには、養子を迎えようと考えている若い夫婦がいた。
何とか気に入られようとする少年たち。今度こそ、幸せな家庭に入りたいと必死なのだ。
ひと夏の体験は、少年たちを大人に成長させる。
舞台となるオーストラリアの小さな入り江が美しい。064.gif
(ヴィスタ・105分・07年12月1日)
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by faff | 2007-11-19 21:07
美術学校に通う19歳の青年みるめは、偶然、年上の女性と再会する。
そこから、39歳のリトグラフの非常勤講師ユリとみるめの恋はエスカレートしていく。
周囲から見ると、不自然な関係なのかもしれない。
しかし、好きあった二人に、年の差や体裁は関係ない。
タイトルから、激しい“性描写”を想像するかもしれないが、そんなポルノチックな映画ではない。正当派のラブ・ロマンスで、英語のタイトルの“私のロマンスを笑うな”のほうが当たっている。(ヴィスタ・137分・08年1月19日)
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by faff | 2007-11-19 21:06