日本映画「沈まぬ太陽」
2009年 10月 14日
御巣鷹山で起きたジャンボ機墜落事故の遺族係を命じられた国民航空の恩地は、遺族の怒りや悲しみの前に精一杯のことをしようとするが、自分に何ができるのかという思いに苦悩は大きくなるばかりだった。彼は、昭和30年代に国民航空の労働組合の委員長を務めていた。そして、会社との交渉に勝つが、その後、懲罰人事でパキスタン、イラン、ケニアと10年にわたって流刑させられていた。事故からの再建を計ろうと、首相は関西紡績の石見会長を国民航空の会長に任命する。国見と恩地の改革が始まる。しかしそれは、一企業の問題に留まらず、運輸大臣など政府高官をも巻き込んだ大スキャンダルになっていく。山崎豊子の膨大な量の原作を、やっと休憩入り3時間半弱にまとめた。政治と企業に絡む汚職や利権の闇は、底なし沼だ。(ヴィスタ・インターミッションを含んで202分・09年10月24日)
by faff
| 2009-10-14 19:56