アメリカ映画「扉をたたく人」The Visitor
2009年 06月 10日
5年前、妻に先立たれた大学教授のウォルターは、すべてにやる気を無くしていた。学会に出るために、久しぶりにマンハッタンの別宅のアパートを訪れると、そこには、若い移民のカップルが住んでいた。シリア出身のクレタは、ジャンベというアフリカン・ドラムの奏者で、そのリズムが、ウォルターの沈んだ心に“音楽”のパワーを感じ始めさせる。ところが、クレタが不法滞在の罪で拘束されてしまう。毎日のように拘置所を面会に行くウォルター。そして、ミシガンに住むクレタの母モーナも息子の安否を心配してニューヨークにやってくるが、…。9.11の後、アメリカは移民政策を厳しくし、難民申請をし、アメリカの学校を卒業したクレタのような青年でさえ、不法移民となってしまうのだ。堅物の教授が次第に移民の人々と心を通わせていく様が静かに感動を呼ぶ。(ヴィスタ・104分・東京09年6月27日、福岡7月 日
by faff
| 2009-06-10 16:33